2022/03/15 07:59

本日も、ご訪問いただきありがとうございます。

初めましての方は『初めまして』これからよろしくお願いします。

前回、「変形性膝関節症」の初期症状と対処法についてお話してきました。
この変形性膝関節症と同じくらいよく見るのが

「外反母趾」

このい疾患も悩んでいる方によく出会い、特に女性に多く、そして、世の中に対処法も多く紹介されている疾患の一つになります。

この「外反母趾」、進行すると見た目にも大きな変化をするだけでなく、
靴に当たり痛みを伴いうことが多く、更に当たったところの皮膚が固くなり痛みを強くして、歩くことに支障をきたすこともあります。

しかし、皆さん対処法がたくさんあるにも関わらず、痛みがかなり強くなってから、病院に駆け込むことが多い気がします。

この「外反母趾」も「変形性関節症」同様、関節にかかわる疾患で、
最初のうちは「長距離歩いた後、痛みが出る」「夜、気が付くとじくじく痛む」「以前履いていた靴がきつくなった」
と、いったような、ちょっとした変化から始まっていきます。

そして、だんだんと進行していき、痛くて歩くのが億劫になってからだいたい一か月くらいたって、
病院に来られることが多い気がします。

このように病院に行ったりして、対処してくれればまだいいのですが
ちょっと歩くのを控えたり、シップを張って様子を見たり、踵荷重で歩いたりしていると
痛みが和らいで、普通に歩くことが可能になることがあるため
何もせずに放置している方が多くいます。

しかも、この「外反母趾」も「変形性膝関節症」同様に、
あまりに進行すると痛覚がバカになって、痛みを感じにくくなることがあるため、
足部の変形だけで済んでいたものが、そのほかの関節の負荷も増やし、不調をきたすことがあります。
これは、足部は、立った時、歩く時などに、体重の全てを受ける部分であるために
バラランスが崩れ、この崩れから負荷が増え、関節の変形が進んでいく、という負の連鎖が起きてきます。

そして、変形が進行し、中足骨と拇指の角度が40度を超えるようになると
歩くことが難しくなるため、手術を提案されることが多くなります。

また、これだけ変形が進むと、靴選びも難しくなり、足に合わないくらい大きな靴を
痛みがないという理由だけで選んでいる方が多いです。
この靴の選び方は、痛みを和らげるだけならいいですが
あまりに大きな靴を選ぶと、外反母趾を悪くすることがあるので注意が必要です。

このように様々な不調をきたす「外反母趾」一体どんなことが足に起きているのでしょうか?

簡単に言うと「足部の骨のアライメントが崩れている」状態です。

この「アライメントの崩れ」を見ていく前に、足部の構造を見ていこうと思います。

まず、足部には3つのアーチで構成されています。
内側にある土踏まずの部分の「内側縦アーチ」、外側にある「外側縦アーチ」、
指の付け根の関節部分を内と外をつないだ「横アーチ」という3つのあーちで構成されています。

この3つのアーチの中で、「外反母趾」にかかわってくるのが、「内側縦アーチ」と「横アーチ」の二つです。
この二つのアーチがつぶれて低くなる「アライメントの崩れ」によって外反母趾になりやすくなってしまします。

まず「内側縦アーチ」について、
「内側縦アーチ」が崩れると、重心が内側に落ちやすくなり、
拇指が地面や靴に押されることによって、拇指が曲がる力が加わります。
次に「横アーチ」について、
「横アーチ」が崩れると、前足部(解剖学_足部編参照)の幅が広くなり、
靴の中の壁で拇指が押されることによって、拇指が曲がる力が加わります。
これらの「アーチの崩れ」によって外反母趾になりやすくなります。

そして、この「アライメントの崩れ」と同じくらいに重要になってくるのが、「靴」です

この「靴」みんな普通に履いていると思いますが
実は複雑で、知っているかどうかで人生変わるくらい重要なものになります。

この先はまだまだ長くなるので、本日はここまで
続きは次回
またのお越しをおまちしております。



追伸トピックス
外反母趾ではないですが、同じように拇指が痛くなる「痛風」
名前を日本に広めたのは、元広島カープの「安仁屋宗八」さん
※本人談(RCCラジオ「ごぜん様さま」より)