2022/03/17 06:12


本日も、ご訪問いただきありがとうございます。
初めての方は『初めまして』これからよろしくお願いします。

前回、「靴の履き方」についてお話させていただきました。
この「靴の履き方」意外とできていない方が多く、インソールを作られる方には
毎回説明させてもらってます。でもたまに、できている方もおられ、とてもうれしくなります。
この「靴の履き方」と同時に説明させてもらっていることを、本日はお話していこうと思います。

それは「靴の選び方」です。
多くの方は、人生の半分以上を自分で靴を選び履いてきたと思います。

あなたは靴の選び方に自信がありますか?

ほとんどの方は「自信も何も意識もしたことがなかった。普通にいいなと思う靴を選んでるよ」と思われてると思います。
もし「私は靴の選び方は、人に教えられるくらい、いや、教えたいくらいです」という方は
この後の記事は読まなくてもいいと思います。
しかし、そうでない方は、ちょっとお時間いただいてもいいでしょうか?


それでは、

「靴の選び方」について、
このお話はとても重要で、これからの人生を左右すると言っても過言ではないかもしれません。
実際、臨床現場でお話をさせてもらっていると
「目からうろこ」の「人生損してきた」という方が多くおられます。

まずは、足にぴったりの「靴のサイズ」について
子どもの時、親に靴を買ってもらうとき、「成長するからちょっと大きめを買おうね」と言われて
つま先から1.5㎝くらい余裕のある靴を買ってもらっていた方も多いと思います。

実はこれ、結構いい線いってます。

成人で歩く用、普段履き用の靴を買う場合のピッタリのサイズは
つま先に、1.5㎝くらいの余裕を持たせたサイズがピッタリのサイズになります。

えぇ!そうなのぉ!という声が聞こえてきそうですが、そうなんです。
これは、人が歩くという行為をするためには、1.5㎝くらいの余裕が重要で
歩くとき、つま先で地面を後ろに蹴りだしている(踏み返す)と思うのですが
そのとき、足の指が上にそっていると思います。
このとき、足の指は靴の中のインソールの上で、転がって滑って前に押し出されることが起きています。
これは地面から、靴の底と足の裏の間の距離が違うために、曲げた時に長さが変わってしまい、こういったことが起こります。
よく学校の先生がプリントを配るときに、プリントの束を丸めて少しずらして、数えていたことがあると思いますが、
あの状態の、内側と外側でずれるという現象が、靴の中でも起こっていると思ってください。

そのため、靴を選ぶ際、つま先には1.5㎝くらいの余裕が必要になってきます。
ただ、足の大きさは人それぞれですし、定規を持って靴を買いに行くことは難しいので
一つだいたいの目安として、手の人差し指の幅を目安にしてみてください。
また、子どもの靴を選ぶ際、成長するからとあまりに大きな靴を買いすぎると
引っかかってこけたり、靴の中で足が動いてしまうことがあるため、
大きくても、手の人差し指と中指、2本分の幅くらいの余裕で納めといてくれると、いいと思います。

次に、「靴の幅」について
実は靴の幅にもサイズがあり、JISで規格が決まっています。
Eが何個ついているかで表記されますが、靴の踵からつま先までのサイズで、相対的に変わってくるので
靴を買う際は、必ず試し履きをして、それから購入するようにしてください。

目安としては、足の一番広いところが、靴の中の壁に押し付けられていないこと
硬めの靴であれば、両側に5㎜ずつくらいの余裕がある方がいいと思います。
これは、先ほども出てきた踏み返す動作の時に、横に広がるため、これくらいの余裕があったほうがいいです。
これも定規を持って買いに行くことはできないため、今度は手の小指を使いましょう。
靴を踵で履き、足をいい位置へもっていったら、いったん足を拇趾側へ寄せましょう。
そして出来た小趾側の隙間に、手の小指分の余裕があれば、ほぼ大丈夫だと思います。
そして実際に試し履きをしてみて、変に当たったり、窮屈感がなく痛みがなければ、大丈夫だと思います。

そして最後に、「靴の高さ」について、
これも選ぶ際にしっかり見といたほうがいいところで、
このサイズが合っていないと、歩くときに支障が出ます。
今回は「ひも靴」についてみてきているので、甲高の足の場合は、靴ひもで調整するようになります。
しかし、調整できないのに重要になる高さの部分があります。
それは、足の一番広いところの高さです。
この部分は、ほとんどの人の場合、足の指の付け根の関節の部分になると思います。
そのため、踏み返す動作をした際、靴のうえの「アッパー」の生地や革がへこみ、食い込んでくることがあります。
なので、前足部に少し指が動かせるくらいの余裕があるものを選ぶといいと思います。
そしてこれも、必ず試し履きをして確認してみてください。

これらが、私が臨床現場で靴のサイズを見る際に気を付けていることになります。

この目安は、教科書的なものではなく、私の経験値が多く入っているため、
人によっては目安にできないことや、違うことがあるかもしれません。
そのため、お店によってはシューフィッターの資格を持ったスタッフがいるので
その方に合わせ貰うと、より足にフィットした靴を選ぶことができると思いますので、気軽に声をかけてみてください。

最後に、靴を試し履きをする際、もしインソールを持っている場合、必ず入れてから試し履きをしてください。
このとき、靴にもともと入っている靴の中敷きを外してから、入れるようにしてください。
『MAILインソール:メールであなたと作るインソール』を使用されている場合は
もともと入っているインソールの下に入れ、挟み込んで試し履きしてください。
そして、持っているインソールはキレイに洗ってから持って行ってくださいね。

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それでは本日はここまで
最後まで読んでいただきありがとうございました。
またのお越しをおまちしております。



追伸トピックス
コルクボードなどで使われている「コルク」、靴の材料でも使うことがあるのですが
人の体に60兆個あると言われている細胞は、この「コルク」の観察から発見されました。
本当はもともといた細胞が、なくなった後の穴なんですけどね。