2022/03/20 06:23
本日も、ご訪問いただきありがとうございます。
初めての方は『初めまして』これからよろしくお願いします。
前回、「外反偏平足」についてお話させていただきました。
踵の骨が倒れることによって、足の形の変化だけでなく、他のところにも影響が出てしまうというお話をしました。
本日は、偏平足でよく見る、別の足の疾患についてお話していこうと思います。
それは、「外脛骨障害」と呼ばれるものです。
この疾患は、土踏まず(内側縦アーチ)のところにある「舟状骨」のところに、余分な「外脛骨」という骨がある人がおり、
この骨が悪さをして痛みを出すと「有痛性外脛骨障害」となり、対処が必要になってきます。
この「外脛骨」、なんで足部なのに「脛骨」という下腿の骨の名前が入っているのか?
お母さんのお腹の中で足部が出来上がってくるとき、足部の骨の由来は全て「腓骨」なんだそうです。
しかし、「外脛骨」は下腿にある2本の骨のもう1本、「脛骨」由来であるため、この呼び名がついているのだそうです。
ふ~ん、そうなんだ。でも余分にあるだけで、なんで痛みがですことがあるの?
と思われた方も多いと思います。
それは、この「外脛骨」、「後脛骨筋」と呼ばれる内側縦アーチを作る筋肉の「種子骨」なんだそうです。
「種子骨」というのは「膝蓋骨」や拇趾MP関節部にある「種子骨」などのように
関節をまたぐ筋肉の動きをスムーズにしてくれる骨なのですが、
この「外脛骨」が舟状骨とくっついてしまっていると、この機能が使えず「偏平足」になってしまうのだそうです。
そして、このくっついている部分が、中途半端にくっついていた場合、大きな力が加わるとはがれて、痛みを出すことがあります。
なので、小学生で学年が上がり、運動量が急に増えた時や、
中学や高校に進級し、通学距離が長くなったり、靴が硬い革靴などになってしまった場合に、起きてくることがあります。
この「外脛骨」は痛みが出た場合、内側縦アーチを保持してやる、アーチサポートを入れることがあります。
また、内側縦アーチを形成する筋肉である「後脛骨筋」にある余分な骨のため、手術をして取り除くこともあります。
この「外脛骨障害」に関して様々なアプローチ方法があり、自分に合ったものを選択していくといいと思います。
主に、テーピング・ギプス固定・インソール(アーチサポート)・手術などです。
テーピングでは、内側縦アーチを保持するように張る方法で、テーピングがあれば直ぐにでき、保持する強さも調整できます。
ただ、張り方などに技術を要し、肌が弱いとかぶれを起こすことがあるので注意が必要です。
ギプス固定では、病院で処置してもらいます。
「有痛性」の場合、炎症を起こしているので、動かさずに圧迫して冷やし挙上(RICE処置)が基本になってきます。
その時の動かさないためとある程度の圧迫で用いられます。
インソールでは、以前紹介したように、様々な製作方法や製品があるため、
自分に合ったものを試してもらえたらいいと思います。
手術は、重症時に選択されることが多くなります。
なので、そのほかの方法でまずは対処していくことになります。
これらのほかにも「鍼灸」や「運動療法」などもあります。
他の疾患もそうですが、起きてしまわない様にする「予防」が大切です。
雪道の運転ではないですが急のつく事をしない、急に動く・急に運動量を増やす・急に止まるなどです。
また、普段から少しずつ運動をして筋肉をほぐし、強くしていくことも大事です。
そして、自分の体のことを知っておくこと、「偏平足だなぁ」「こんなとこ出っ張ってるよ」「なんか赤い?」
など、症状が起きる前には何らかのサインが出ていることが多いです。
それを見逃さないように、自分の体も、たまには気にかけてあげてください。
それでは本日はここまで、読んでくれてありがとうございました。
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追伸トピックス
医療は日進月歩です。
昨日までの常識が一つの論文で一気に変わることがあります。
ずっと勉強して追いかけろ、とは言いませんが
たまに調べ直してみるのも面白いかもしてません。