2024/05/08 10:56


ども、義肢装具士の佑吉です

楽しかった長い休みも終わって仕事が始まり、五月病になっていないでしょうか?
この休みで休ませたモノが、また酷使されて疲れが出ていないでしょうか?

本日は、この疲れについて、特に足の疲れ、ダルさ、浮腫みについてお話していこうと思います


疲れ、ダルさ、浮腫みの出やすい仕事

お仕事の種類にもよりますが、立ち仕事の人は特に、足の疲れを感じていることが多いのではないでしょうか?
運送業や建設業、スーパーの品出しなど、重たい荷物を運ぶことの多い方、介護士の方や小売店の販売員の方など、長時間立つことの多い方、そういった方々は特に足の疲れ、ダルさ、浮腫みを感じることが多いのではないでしょうか?

これらの方は足にかかる負荷が多く、長時間かかることがあるため、足のアーチ構造を支える筋肉や腱、靭帯が疲労を起こし、足のアーチ構造を支えきれなくなったために、疲れ、ダルさ、浮腫みといった症状が出ているのです


足のアーチ構造を支えるモノが関与

ではなぜ、足のアーチ構造を支えきれなくなることで、このような症状が出るのでしょうか?


それは、足のアーチ構造を支える筋肉である、長母趾屈筋、長趾屈筋、前脛骨筋、後脛骨筋が、アーチが潰れ引っ張られ、負荷が掛かることによって、疲労が蓄積するためにこのような症状が現れるのです
これらの筋肉は、膝から足首の間の下腿部と呼ばれる部分にあり、そこから靭帯が伸びて、足の骨に付着し、足のアーチ構造を支えています
そのため、長時間立ったり歩いたりしていると、下腿部がダルくなるのです


この足のアーチを支える筋肉群は、下腿部の前半分に偏っており、この筋肉群と後ろ半分の間に、血管が通っています
そのため、それを挟みこんでいる筋肉が疲労を起こし、柔軟性が失われ筋収縮が少なくなります
そうすると、筋肉によるポンプ作用が少なくなり、足の血液が循環しにくくになり、浮腫んだり、疲労物質が循環しないことにより、疲れやダルさが出てしまったりするのです


原因を取り除くには?

ではこれを防ぐにはどうしたらいいのか?


それは足のアーチ構造を保つこと、です


このアーチ構造を保つことによって、強い力や長時間引き延ばされたりすることが少なくなり、足のアーチを支える筋肉群の疲労が、蓄積しにくくなります
この事によって、足のアーチを支える筋肉群の柔軟性が保たれ、疲れやダルさ、浮腫みの完全につながるのです


足の支えのスペシャリスト

ではどのようにさせていくのか?


その時に有効なのがインソールになります
インソールは、物理的に足のアーチ構造を支えてくれるため、靴に入れるだけで、足のアーチを支える筋肉群の負担を減らしてくれます
そのため、疲労でクタクタになった筋肉群の疲労を減らし、柔軟性を取り戻してくれます


ここまで来れば、更にもうワンステップ上の、足のアーチ構造を支えるアプローチが出来る様になります


もうワンランク上のアプローチ

そのアプローチは、足のアーチ構造を支える筋肉群のトレーニングです


ヒトは二足歩行を始めて数百万年、長い時間をかけて進化してきました
しかし、コンピュータの出現や様々な産業の効率化により、立ったり歩いたりすることが少なくなってしまいました
そのため、ヒトが本来持っている機能を生かし切れていないのと同時に、現代の生活様式に身体が追いついていない現実があります
そのため、身体の構造と生活様式にアンバランスを起こし、負担がかかっているのです


それを解消するため、トレーニングで鍛えてやることが必要なのです


本来、生活の中でこれらのことができるのが一番なのですが、疲労が蓄積して、機能を果たせなくなっている筋肉には難しいので、疲労を取って本来の柔軟性を取り戻し、鍛えてやることが大事なのです
そして、鍛えながらインソールで支え、徐々にインソールを外していき、自分の足で支えられるようになることを目指してみて下さい


トレーニングの方法は、様々なメディアで紹介されていますので、そちらを参考にしていただき、健康的な毎日を送っていただければと思います


まとめ

いかがだったでしょうか?
自分の足の疲れ、ダルさ、浮腫みの原因が見えてきたでしょうか?


足のアーチ構造の潰れ、それをを支える筋肉の疲労、そこからくる循環の問題、そこにはヒトの解剖学的な構造の問題がありました
そして、それを解消する糸口、それは足のアーチ構造を支えることで、物理的にアーチを支えるインソールを入れること、そのことによってアーチを支える筋肉群の疲労を取り、本来の柔軟性を取り戻すことです
更に、柔軟性を取り戻した筋肉群を、トレーニングし鍛えることによって、足生来の機能を取り戻し、自分で支えられるようになること、これを目指してもらえればと思います。


ではでは