2024/06/05 20:30
ども、義肢装具士の佑吉です!
長時間立ち仕事をしていると、足の疲れや痛みに悩まされる方も多いのではないでしょうか?
足の疲れを軽減し、快適に過ごすためには、適切なインソールの選び方が重要です。この記事では、立ち仕事に適したインソールの特徴や選び方、日常で実践できる足のケア方法について詳しくご紹介します。
立ち仕事が足に与える影響
長時間の立ち仕事は、足の筋肉や関節に大きな負担をかけます。足の疲れや痛み、むくみ、さらには腰痛や膝痛など、さまざまな問題を引き起こす原因となります。これらの問題を軽減するためには、足のアーチを適切にサポートし、衝撃を吸収するインソールが有効です。
立ち仕事用インソールの特徴
立ち仕事用インソールには以下のような特徴があります。
1.アライメント調整
足のアーチをしっかりと支えたり、脚全体のアライメントを整えることで、足、脚の負担を分散し、疲れを軽減します。更に、その上の体幹部分にも影響を及ぼし、コリや疲れなどを軽減します。
2.クッション性
衝撃を吸収するクッション素材が使われているインソールは、長時間の立ち仕事でも足の負担を和らげます。
ただし、柔らかすぎるインソールは、かえって不安定にあるため、注意が必要です。
3.通気性
一日200もの汗をかく足の裏、少しでも通気性のある素材を使うことが重要で、足の蒸れを防ぎ、快適さを保ちます。
また、靴の中を蒸れにくくすることによって、靴が傷みにくくなり、靴の寿命を延ばすことができます。
4.抗菌・防臭効果
抗菌・防臭加工が施されたインソールは、長時間履いても足の臭いや菌の繁殖を抑えます。
この菌の繁殖も、靴を傷める原因になりますので、注意が必要です。
足の疲れを軽減するための工夫
インソールの選び方以外にも、足の疲れを軽減するために日常生活でできる工夫をご紹介します。
1.適切な靴を選ぶ
靴のサイズが合っているか、クッション性があるか、通気性が良いかを確認しましょう。また、靴の構造も重要で、適才適所で硬さと軟らかさが必要です。
靴の選び方について、詳しく知りたい方は下記のバナーの記事を読んでみて下さい。
2.足のストレッチ
仕事の合間に足のストレッチを行うことで、血行を促進し、筋肉の緊張をほぐします。筋肉は疲労が蓄積すると柔軟性を失ってしまいます。そのため、定期的に動かしたり、ストレッチをすることで、足の疲れが軽減されます。
また、足の構造を支える筋肉は下腿部(膝から足首までの間の部分)にあり、血管の近くにあるため、柔軟性が無くなると下腿のポンプ作用が効きにくくなるため、浮腫んだり、ダルさや疲れが出やすくなりますので、このような症状がある方は、仕事中でも定期的に動かしたりストレッチをすることをオススメします。
3.足のケア
毎日の足のケアを怠らず、足を清潔に保ち、適切な保湿を行いましょう。特に足指の間もしっかりと洗い、乾燥させることが重要です。
水虫などになると、不快感から集中できないだけでなく、家族などに移してしまうリスクもあります。
また、足を清潔に保つためにしっかり洗うことにより、足の裏の皮膚のターンオーバーが促され、余分な皮膚が剥がれ落ち、足の裏の皮膚が柔らかくなることにより、かかとの割れやガサガサ感が軽減されます。
4.靴のローテーション
毎日同じ靴を履き続けるのではなく、複数の靴をローテーションすることで、靴を乾燥させ、靴の寿命を延ばし、靴の機能を発揮することにより、足の負担を軽減します。
インソールの使い方とメンテナンス
インソールを最大限に活用するためには、正しい使い方とメンテナンスが重要です。
1.定期的な交換
インソールは使用頻度によって、クッション性が無くなったり、雑菌が湧いて臭いが発生したりするなど、劣化します。定期的に交換し、常に最良の状態を保ちましょう。この事によって、足の負担が軽減されます。
2.適切なサイズ
インソールのサイズが合っていないと、効果が半減します。靴のサイズに合わせたインソールを選びましょう。既製品のインソールは万人に合うように作られているため、フィッティングが甘くなってしまいがちです。様々なタイプのインソールを試しながら、自分に合ったモノを見つけてもいいかもしれません。また、解剖学や整形外科学などに精通した専門家に選んでもらうのもいいかもしれません。
このようなことが面倒な方は、オーダーメイドインソールを作るのもいいと思います。ただし、オーダーメイドインソールは値段も高くなりますので、既製品とどちらがいいか、しっかり見極めて、決めてもらえればと思います。
3.洗浄と乾燥
インソールは定期的に洗浄し、しっかり乾燥させて清潔に保ちます。特に汗をかきやすい夏場は注意が必要です。インソールは基本的にスポンジ材を使用しているので、乾きにくいです。また、プラスチック素材で製作されることがほとんどのため、直射日光やドライヤーなど高温は避け、陰干ししていただくのがいいと思います。詳しくは説明書をしっかり読んでメンテナンスしてみて下さい。
因みに、弊社の3Dプリンター製オーダーメイドインソールはネットに入れて洗濯機で洗えるため、より簡単に清潔に使用できます。宣伝でした。
立ち仕事でのインソール活用事例
実際のケーススタディとして、小売業で働く方がインソールを活用した事例をご紹介します。
小売業の販売員
長時間店内で立ちっぱなしで働く小売業の販売員が、クッション性のあるインソールを使用することで、足の疲れが軽減され、仕事中の集中力や快適性が向上した事例があります。特に忙しい営業時には、足への負担が大きくなりがちですが、インソールの効果により、業務終了後の足の疲れが大幅に減ったとの声も寄せられています。運送業のドライバー
長時間立ちっぱなしや歩き回ることが多い運送業のドライバーが、アーチサポートのあるインソールを使用することで、足の疲れが軽減され、腰痛も改善された事例があります。特に配送先での荷物の積み下ろしなど、足にかかる負担が大きい作業でも、インソールがサポート役を果たしました。この原因の一つとして、偏平足もあったため、それを支えることにより、足本来の機能が使えるようになり、身体の負担が軽減されました。
まとめ
立ち仕事による足の疲れを軽減するためには、適切なインソールの選び方が非常に重要です。アーチサポートやクッション性、通気性、抗菌・防臭効果といった特徴を持つインソールを選び、日常のケアやメンテナンスをしっかり行いましょう。適切なインソールを活用することで、足の健康を保ち、快適な毎日を過ごせるようになります。
職場によっては靴の支給がありますが、自分の足に最適なモノでない場合もあります。そんな時は、インソールで自分の足に合わせて、より快適に仕事をしていただければと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。この記事が少しでもお役に立てれば幸いです。気に入っていただけたら、「フォロー」「シェア」をしていただけると嬉しいです!何か質問や悩みがあれば、いつでもご相談ください。
ではでは。