2024/06/20 19:45
今日は偏平足について詳しくお話しします。偏平足は、足のアーチが低下している状態で、多くの人が気づかないうちに悩まされている足の問題です。この記事では、偏平足の原因、症状、予防と改善方法について詳しく解説します。
偏平足とは?
偏平足(へんぺいそく)とは、足の内側のアーチが低下し、足裏が平らになっている状態を指します。正常な足のアーチは、足にかかる衝撃を吸収し、バランスを保つ役割を果たしていますが、偏平足ではこの機能が低下します。
偏平足の原因
偏平足の原因は多岐にわたります。以下に主な原因を挙げます。
1. 先天的要因
一部の人々は、生まれつき足のアーチが形成されにくい傾向があります。遺伝的な要因が大きく影響している場合もあります。
基本的に身体の形を決めていくのはDNA、遺伝子になります。そこに環境要因があとから加わってきますので、おおもとの形をどのように受け継いできたかを、親や祖父母の足の形などを見て、偏平足傾向が無いかを確認しておくことは、とても重要です。
2. 筋力低下
足のアーチを支える筋肉や腱・靭帯の力が弱まると、アーチが崩れやすくなります。これは加齢や運動不足、長時間の立ち仕事などが原因となります。
ヒトの身体は、骨の積み木を、筋肉や腱・靭帯といった軟部組織で繋げ、安定させています。そのため、筋肉や腱・靭帯の力が弱まると、骨の積み木が崩れて支えられなくなり、偏平足になる大きな要因になります。
3. 怪我や病気
足や足首の怪我、関節リウマチなどの病気が原因でアーチが崩れることがあります。また、肥満も足に過度な負担をかけるため、偏平足のリスクを高めます。
リウマチは自己免疫疾患で、関節を破壊してしまう疾患です。そのため、関節リウマチが見つかった場合は、病院でキチンと治療し、コントロールすることが最も重要になります。基本的には、一生付き合っていかなければならないため、症状が居りついたとしても、定期的に病院での検査・診察を受けるようにして下さい。
4. 不適切な靴
サポートが不十分な靴を長期間履くことも、偏平足を引き起こす原因となります。
サポートが不十分な靴とは、靴底がグニャグニャと曲がり過ぎる靴や、かかとを包み込むサポートが不十分な靴、足の甲の部分が大きく開き、靴のキツさを調節しにくい靴の事です。これらの靴は、足の骨の積み木の安定性を崩してしまいやすく、偏平足のリスクを高めます。
偏平足の症状
偏平足の症状は個人差がありますが、一般的には以下のようなものがあります。
1. 足の疲労感
足のアーチが崩れることで、足本来の機能が発揮されず、歩行時の衝撃を十分に吸収できないことから、足が疲れやすくなります。
また、足のアーチを支える筋肉は、足の部分だけでなく、下腿部(膝から足首まで)の前半分にある筋肉が支えているため、この筋肉が疲労を起こし柔軟性を失ってしまいます。この事によって、下腿のポンプ作用が効きにくくなり、疲労物質が流れにくくなることも大きな原因です。
2. 足の痛み
特に足の内側や土踏まずに痛みを感じることがあります。また、足首や膝、腰にも負担がかかり、痛みが広がることもあります。
足本来の機能が発揮できないことにより、地面からの衝撃が足の裏から上の部分に伝わり、負荷がかかってしまう事が原因です。この事によって、筋肉や関節に無理が来たり、かばって緊張のバランスが崩れることが、これらの痛みに繋がります。
3. 靴の変形
偏平足の人は、靴の内側が早く擦り減ることがあります。また、靴の形が変形しやすくなることも特徴です。
靴は、足を覆うことにより、足を安定させる役割も担います。そのため、変形してしまった靴では、足を支えることができませんので、変形や靴底のすり減りのある靴は、思い切って捨てて買い替えましょう。
偏平足の予防と改善方法
偏平足を予防・改善するためには、以下の方法が有効です。
1. 適切な靴の選択
足のアーチをサポートする靴を選ぶことが重要です。特にアーチサポートのあるインソールを使用することで、足への負担を軽減できます。
この他に、靴底が足の指の手前の関節部分以外で曲がらない靴を選ぶことが重要です。この部分以外で曲がると、足のアーチを潰してしまいう=安くなります。この他に、かかとを覆うアッパー部分に芯材が入ってしっかりしている事、アッパーが締めこめるようにボリューム調整機能が足の甲の部分にある事もとても重要です。
2. 筋力トレーニング
足の筋肉を強化するためのトレーニングを行いましょう。以下にいくつかのエクササイズを紹介します。
つま先立ち
まっすぐ立ち、ゆっくりとつま先立ちになります。
数秒間その姿勢を保ち、ゆっくりと元の姿勢に戻ります。
これを10回繰り返します。
※このトレーニングをするとき、かかとが真っすぐ上がることを、意識して下さい。
タオル掴み(タオルギャザー運動)
床にタオルを置き、足の指でタオルを掴みます。
タオルを引き寄せる動作を繰り返します。
各足で5回ずつ行います。
※、掴んだ後引き寄せタオルを放すとき、しっかり足の指を開くことを意識してください。
3. ストレッチ
アキレス腱や足底筋膜を伸ばすストレッチを定期的に行うことも、偏平足の予防に効果的です。これらのストレッチにより、疲労して柔軟性の少なくなった筋肉をほぐすことができます。
このストレッチは、トレーニングと併用することがオススメです。
アキレス腱のストレッチ
壁に手をつき、一方の足を後ろに引きます。
後ろの足のかかとを床に押し付けながら、前の膝を曲げます。
30秒間その姿勢を保ち、反対の足も同様に行います。
足底筋膜のストレッチ
床に座り、片方の足を膝に乗せます。
足の指を手でつかみ、足底を伸ばします。
30秒間その姿勢を保ち、反対の足も同様に行います。
4. 適切な体重管理
肥満は偏平足のリスクを高めるため、適切な体重を維持することが重要です。バランスの取れた食事と定期的な運動を心がけましょう。
足の裏の皮膚は、片足当たり全身の1%しか面積がありません。そんな狭い場所に、全体重以上の負荷が歩くときなどにはかかりますので、適切な体型を維持することが、とても重要です。
まとめ
偏平足は、足のアーチが低下することで様々な症状を引き起こしますが、適切なケアと予防策を実践することで改善することができます。足に合った靴を選び、筋力トレーニングやストレッチを取り入れることで、偏平足による不調を軽減し、快適な生活を送りましょう。
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ではでは。