2024/07/10 20:30

ども、義肢装具士の佑吉です。

皆さんは足首の硬さが膝や腰にどれほど影響を与えるかご存知ですか?足首は私たちの体の動きの基盤となる重要な部分であり、その柔軟性が不足すると膝や腰に負担がかかりやすくなります。この記事では、足首の硬さが体にどのような影響を与えるのか、そしてその対策について詳しく説明します。



1. 足首の役割と重要性

足首は、歩行やランニング、ジャンプなどの日常的な動作を支える重要な関節です。足首の柔軟性が十分でないと、体全体のバランスが崩れ、他の関節や筋肉に過剰な負担がかかります。特に、足首の可動域が狭いと、膝や腰に負担が集中しやすくなります。

2. 足首の硬さが膝に与える影響

足首が硬いと、歩行時やランニング時に足首の動きが十分に得られず、膝や腰など他の部分が代償運動として過度に動くことになります。これにより、膝関節への負荷が増したり、膝痛や膝の炎症の原因となります。また、足首の硬さが原因で足のアーチが崩れると、膝の内側や外側に不自然な負荷がかかり、膝の怪我のリスクが高まります。

3. 足首の硬さが腰に与える影響

足首が硬いと、足元での衝撃吸収が不十分になり、その衝撃が直接腰に伝わります。さらに、足首の硬さが原因で歩行やランニングのフォームが崩れると、腰の筋肉や関節に過度な負担がかかり、腰痛を引き起こす可能性があります。足首の柔軟性を高めることは、腰の健康を保つためにも重要です。また、足首が硬くつま先が上げにくいことによって、膝が後ろに引っ張られ、重心が後ろになり、それを補うため股関節を曲げて前かがみとなり、更に腰を過度に反らしてしまうなどし、体幹部分に負担が来ることがあります。

4. 足首の柔軟性を改善する方法

以下は、足首の柔軟性を高めるための簡単なエクササイズとストレッチです。足首の柔軟性が特に悪い方などは、足首回しは入浴時にしていただき、その他は入浴後に集中して行うことをオススメします。更に仕事・家事の合間にできることをしていただくと、より効果的です。このような足首の硬い方の中で注意が必要なのが、アキレス腱を傷めたことのある方、足関節を傷めてことがある方などの、足首周りの基礎疾患がある方です。そういった方々は、医師や専門家に一度ご相談ください。

カーフストレッチ

  1. 壁に向かって立ち、両手を壁につけます。

  2. 片足を前に、もう片方の足を後ろに引きます。

  3. 後ろの足のかかとを床につけ、前の膝を曲げて前に体重をかけます。

  4. 後ろの足のふくらはぎが伸びるのを感じながら、20~30秒間キープします。

  5. 反対側も同様に行います。

足首回し

  1. 座った状態で片足を持ち上げ、足首を手で軽く支えます。

  2. 足首を時計回りに10回、反時計回りに10回ゆっくり回します。

  3. 反対側の足も同様に行います。

足首の可動域エクササイズ

  1. 立った状態で片足を前に出し、つま先を床につけます。

  2. つま先を上下に動かし、足首の可動域を広げます。

  3. 10~15回行ったら、反対側の足も同様に行います。

5. まとめ

足首の柔軟性は、膝や腰の健康に直接影響を与えます。日常的に足首のストレッチやエクササイズを行い、柔軟性を高めることで、膝や腰の負担を軽減し、怪我のリスクを減らすことができます。足首の硬さに悩んでいる方は、ぜひ今回紹介したエクササイズを取り入れてみてください。

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ではでは。