2026/09/01 23:26

「インソールは、しっかり支えてくれる方が良い」

「硬くて、矯正力が強い方が身体に良さそう」

インソールというと、そんなイメージを持っている方もいるかもしれません。

もちろん、身体の状態や疾患、使用する目的、そして履いている靴によって、必要な支持は変わります。

必要なところには、必要な支持をする。

これは大切です。


でも、僕がインソールを作るときには、もう一つ大切にしていることがあります。

それが、

「支え過ぎない」

ということです。


身体には、もともと「自分で支える仕組み」がある

僕たちの身体は、インソールがなくても立ち、歩き、動くための仕組みを持っています。

骨があり、

関節があり、

筋肉があり、

靭帯がある。


僕はよく、身体の基本構造を「骨の積み木」として考えます。

骨が適切に積み重なり、それを筋肉や靭帯などが引き寄せている。

そうやって僕たちは、立ったり、歩いたり、動いたりしています。


だから僕は、

「インソールが身体の代わりに全部支えればいい」

とは考えていません。

というか、インソールに身体の働きをすべて肩代わりさせることはできません。

大切なのは、

必要なところは必要なだけインソールで支える。
そして、自分自身の身体にも働いてもらう。

このバランスだと考えています。

「たくさん支える=良いインソール」ではない

インソールを作るとき、

「もっとアーチを高くした方が良いのでは?」

「もっとガッチリ支えた方が安定するのでは?」

と考えたくなるかもしれません。

でも、支持を増やせば増やすほど良いとは限りません。

身体には、本来自分自身で働く筋肉があります。

だから僕は、

「どこをインソールで支えて、どこから身体自身に働いてもらうのか?」

を考えます。

インソールは主役ではありません。

主役は、あくまでもその人自身の身体です。


「履いた瞬間」だけで判断しない

もう一つ、僕が大切にしていることがあります。

それが、

「インソールを入れた瞬間だけを見ない」

ということです。

インソールを履いて、

「楽になった!」

「歩きやすい!」

と感じる。

もちろん、それも大切な変化です。

でも、身体の組織はインソールを入れた瞬間に、完全にすべて変わるわけではありません。

筋肉や靭帯などの組織には、それぞれ変化や適応に時間があります。


僕は、そうした身体のターンオーバーや適応の時間軸も考えながらインソールを使っています。


インソールは24時間履き続けるものでもありません。

だから僕は、身体が変わってくる一つの目安として、3〜4か月程度の時間軸で診ていくことがあります。

その間に身体がどう変わっていくのか。

立ち方はどうか。

歩き方はどうか。

動きはどうか。

インソールそのものだけではなく、身体の変化を診ていくことが重要だと考えています。


インソールだけではなく「ケア」と「トレーニング」

だからこそ、

「インソールを入れたから、あとは大丈夫」

ではありません。

僕が大切にしているのは、

インソール × ケア × トレーニング

です。

インソールで必要な部分をサポートする。

ケアによって身体のコンディションを整える。

そして、トレーニングや日常生活の中で実際に身体を使う。

立つ。

歩く。

動く。

必要に応じて鍛える。

こうしたことを同時に行いながら、身体そのものにも働いてもらいます。


だから僕は「再教育ツール」と呼んでいます

僕にとってインソールは、

身体を支えるだけの道具ではありません。

インソールを使うことで、身体に適切な環境をつくり、その中で自分自身の身体にも働いてもらう。

そして、ケアやトレーニングも組み合わせながら、少しずつ身体の使われ方を整えていく。

だから僕は、インソールを

身体の“再教育ツール”

として考えています。

インソールに身体を任せるのではなく、

インソールと、自分の身体が一緒に働く。

そんな関係を作っていきたいと思っています。


「足ぐねり」を考えるときも同じ

最近お話ししている「足ぐねり」についても、この考え方は変わりません。

足をよく捻るから、

「インソールで何とかする」

という単純な話ではありません。

なぜ足をぐねりやすいのか?

足の状態はどうなのか。

基本姿勢はどうなのか。

歩き方はどうなのか。

重心バランスはどうなのか。

どんな靴を、どう履いているのか。

身体のコンディションはどうなのか。

それらを多面的に診たうえで、必要な選択肢の一つとしてインソールがあります。

そして必要であれば、ケアやトレーニングも組み合わせていく。

インソールだけで身体を何とかしようとしない。

これは、足ぐねり用に限らず、僕がインソールを作るうえで大切にしている考え方です。


あしから先生より

僕が目指しているのは、

「インソールがないと歩けない身体をつくること」ではありません。

インソールを上手に使いながら、自分自身の身体にも働いてもらう。

身体をケアする。

動かす。

鍛える。

そして、

自分の足で立つ。
自分の足で歩く。
自分の身体で動く。

その状態をできるだけ長く保っていく。

そのためにインソールができることは何なのか?

僕はそこを考えながら、一人ひとりのインソールを作っています。

支えるためだけではなく、身体に働いてもらうために。

それが、僕の考えるインソールです。


<<イベント情報>>
2026/09/10 13:00〜15:00
「あしからチェック会」
場所:東手城ココフル薬局
〒721-0962 広島県福山市東手城町1丁目3-11
@hcocoful

2026/09/13 10:00〜14:00 「SOUSHINKAI FESTIVAL」
場所:創心會福山地域リハビリケアセンター
〒721-0955 広島県福山市新涯町1丁目15-22
@fukuyama5605
※ワークショップ、あしから相談など

2026/09/24 13:00〜15:00
「あしからミニ講座&チェック会」
場所:東手城ココフル薬局
〒721-0962 広島県福山市東手城町1丁目3-11
@hcocoful
※13:15〜 あしからミニ講座 ライブ配信あり✨
「行楽シーズンで気を付けたい“あしから”のお話」

2026/09/27 「オノフェスマルシェ」
場所:尾道駅前 東御所緑地
〒722-0036 広島県尾道市東御所町8
※ワークショップ、あしから相談、雑貨など

2026/10/02 14:00~
熊本地震チャリティ講座
「あしから先生の教える!
これからの子どもの靴選び👣」
約30分の講座と時間の許す限りの質疑応答
チャリティ購入をされた方限定の講座となります。 https://www.reservestock.jp/shared_projects/articles/21900