2026/09/08 14:20

インソールというと、
「土踏まずの隙間を埋めるもの」
「アーチをしっかり持ち上げるもの」
というイメージを持たれることがあります。
実際に土踏まずを強く押されると、「支えられている」「効いている」と感じやすいのも事実です。
しかし、土踏まずは、ただ隙間を埋めればよい場所ではありません。
今回は、インソールで足のアーチを支えるときに大切な考え方を、義肢装具士の視点からお伝えします。
足のアーチは、動きの中で形が変わる
足のアーチは、常に同じ形を保っているわけではありません。
立って体重がかかったとき。
歩いて足を前へ運ぶとき。
地面を蹴り出すとき。
足に加わる力や身体の動きに合わせて、アーチの形も少しずつ変化しています。
つまり、座った状態や静止した状態で見える土踏まずの隙間を、そのまま全部埋めればよいとは限りません。
インソールを考えるときには、止まっている足の形だけでなく、立ったときや歩いたときに、足と身体がどのように動いているかを見ることが大切です。
「触れて支える」と「強く押し上げる」は違う
土踏まずとインソールの間に隙間がないことと、土踏まずを強く押し上げることは同じではありません。
アーチの形に沿ってインソールが触れていても、形状や硬さによって、身体へ加わる力は変わります。
必要な部分へ自然に触れながら支えるのか。
強い力で持ち上げ続けるのか。
見た目が似ていても、足や身体への働き方は異なります。
だからこそ、土踏まず部分の高さだけを見て、インソールの良し悪しを決めることはできません。
また、場合によってはしっかり支えることが必要な場合もあります。
支え過ぎが合わないこともある
支えが強ければ強いほど、身体に良いとは限りません。
足の状態や歩き方に合わない強い支えは、動きにくさや違和感につながったり、別の場所へ負担を移したりする可能性があります。
また、「支え過ぎると筋肉がサボる」と表現されることもあります。
ただしこれは、インソールを入れたらすぐに筋力が落ちる、という単純な話ではありません。
インソールへすべてを任せるのではなく、自分の筋肉や靭帯にも働いてもらいながら、立つ・歩く・動くことが大切だという意味です。
必要なところを、必要なだけ支える
僕がインソールを考えるときに大切にしているのは、
「必要なところを、必要なだけ支える」
ということです。
足の形だけでなく、
・立ったときの姿勢
・歩いたときの動き
・身体の重心バランス
・普段履いている靴
・これまでのケガ
・生活環境や活動量
なども確認しながら、その人に必要な支え方を考えます。
同じように土踏まずが低く見える人でも、身体の状態や必要な支え方が同じとは限りません。
インソールは、身体の再教育ツール
インソールは、身体の働きをすべて肩代わりする道具ではありません。
必要な部分を支えながら、身体が自分自身で立ち、歩き、動くためのきっかけをつくるもの。
僕はインソールを、身体の使い方を少しずつ整えていく「再教育ツール」だと考えています。
インソールだけに任せるのではなく、日々のケアやトレーニング、靴の履き方、立ち方や歩き方まで含めて考える。
その積み重ねが、長く自分の足で動き続けることにつながります。
自分に合うインソールが分からない方へ
土踏まずが気になるからといって、アーチ部分が高いインソールを選べばよいとは限りません。
大切なのは、足や身体の状態に合った支え方を選ぶことです。
Kyykx.s Productでは、
「インソールを使ったことがない」
「自分の足のタイプが分からない」
「どれを選べばよいか迷っている」
という方に向けたインソールもご用意しています。
商品選びに迷ったときは、足の悩みや普段履いている靴について、お気軽にご相談ください。
あなたの足と身体に必要なものを、一緒に探していきましょう。
