2026/09/14 15:39
靴を履いたあと、つま先を地面へトントンして、足を靴の前へ寄せていませんか?
何気なく行っている方も多いと思います。
しかし、靴を履くときに合わせたいのは、つま先ではなく**「かかと」**です。
靴の中でかかとの位置を整えてから靴ひもを締めることで、足が前へずれにくくなり、靴とインソールの特徴を足元へ届けやすくなります。
今回は、なぜ靴を履くときにかかとを合わせることが大切なのか、義肢装具士の視点からお伝えします。
靴は、足が入ればよいだけの入れ物ではない
靴には、歩くときの足を支えるための形があります。
かかと周辺。
足の甲。
靴底。
つま先部分。
それぞれに役割があり、足を靴の中へ収めることで、立つ・歩く・動くという身体の動きを足元から支えています。
同じ靴を履いていても、靴の中で足がどの位置に収まっているかによって、足元の状態は変わります。
靴のサイズが合っていたとしても、かかとが靴の後ろへ収まっていなければ、靴の中で足が動きやすくなります。
だからこそ、靴を選ぶことだけでなく、毎回キチンと履くことも大切です。
つま先をトントンすると、足が前へ寄ってしまう
つま先を地面へトントンすると、靴の中で足が前方へ寄りやすくなります。
すると、かかとと靴の後ろ側に隙間が生まれ、そのまま靴ひもを締めることになります。
その状態で歩けば、
・足指が靴の先へ当たりやすくなる
・靴の中で足が前後へ動きやすくなる
・かかとが浮きやすくなる
・靴ひもを締めても足が安定しにくくなる
・歩くたびに足指へ余計な力が入りやすくなる
といったことにつながる可能性があります。
足が靴の中で動くと、身体はそのずれを抑えながら歩こうとします。
片方の靴だけ緩い。
片方のかかとだけ浮く。
左右で靴ひもの締め方が違う。
このような状態が続けば、足の向きや重心移動、歩き方にも左右差が生まれ、足元から身体全体へ負担がつながっていく可能性があります。
靴の履き方は小さな習慣ですが、立つ・歩くことを支える大切な土台です。
靴を履くときの4つの手順
靴を履くときは、次の順番を意識してみてください。
1.靴ひもを緩めてから足を入れる
靴ひもを締めたまま、足を押し込まないようにします。
履き口が十分に開くところまで靴ひもを緩めて、足を入れやすい状態にします。
2.かかとを床へ軽くトントンする
足を入れたら、かかとを床へ軽くトントンします。
つま先ではなく、かかとを靴の後ろ側へ寄せることがポイントです。
3.かかとを靴の後ろへ収める
靴の後ろ側とかかとの位置を合わせます。
かかと周辺が靴の形へ自然に収まっているか確認します。
4.足が前へずれないように靴ひもを締める
かかとの位置を保ったまま、靴ひもを締めます。
靴ひもは、足を強く締めつけるためのものではありません。
靴の中で足が大きく動かないように、足と靴をつなぐ役割があります。
靴を脱ぐときも、靴ひもを緩めてから脱ぐことが大切です。
インソールを活かすためにも、靴の履き方が大切
Kyykx.s Productのインソールは、足元の必要なところへ働きかけるために、支える場所や形、硬さ、厚み、しなり方などを考えて設計しています。
しかし、靴の中で足が前へずれてしまうと、インソールが支える位置と、実際の足の位置にもずれが生まれます。
土踏まずを支える部分。
かかと周辺へ働きかける部分。
足裏へ力を伝える部分。
それぞれの形が足元へ適切に働きかけるためには、靴の中で足の位置が整っていることが大切です。
つまり、靴とインソールは別々のものではありません。
足に合う靴を選ぶこと。
靴をキチンと履くこと。
足や身体に必要なインソールを使うこと。
これらがつながることで、足元から立つ・歩く・動くという身体の働きを支えやすくなります。
「入れるだけ」で終わらせない
僕はインソールを、身体の使い方を整えていくための「再教育ツール」として考えています。
インソールによって、必要なところへ必要な支えを加える。
その状態で立ち、歩き、動く。
身体が足元から新しい使い方を繰り返していく。
そのためには、インソールを靴へ入れるだけで終わらせず、靴の履き方まで整えることが大切です。
正しく履いた靴の中で、インソールが足元へキチンと働きかける。
それによって、インソールに込めた設計を、身体へ届けることができます。
足の特徴に合わせた3種類のセレクトインソール
Kyykx.s Productでは、足や身体の特徴に合わせて選べる3種類のセレクトインソールをご用意しています。
偏平足用
土踏まずの低下や、足元の内側への偏りが気になる方、X脚が気になる方へ向けたタイプです。
足元に必要な支えを加え、立つ・歩くときの身体の使い方を整えるきっかけをつくります。
足ぐねり用
歩いていると足をぐねりやすい方、足元の安定感が気になる方、足の偏平化とO脚が気になる方へ向けたタイプです。
足元に必要な支えを加えることで、身体が安定して動くための環境を整えます。
O脚用
膝の向きや、外側への体重の偏りが気になる方へ向けたタイプです。
足元から身体全体のバランスを考え、立つ・歩く動作を支えます。
3つのタイプから、足の特徴や現在のお悩みに合わせて選んでいただけます。
自分に合うインソールが分からない方へ
「偏平足用と足ぐねり用、どちらが合う?」
「左右で足の状態が違う気がする」
「普段履いている靴に使える?」
「自分の悩みに合うタイプを選んでほしい」
という方は、通販の「義肢装具士が選ぶインソール」をご利用ください。
足の状態だけでなく、普段履いている靴、立ち方や歩き方、困っている場面などを確認しながら、義肢装具士のあしから先生が適したインソールをお選びします。
インソールを選んだあとは、ぜひ靴の履き方も一緒に見直してみてください。
靴ひもを緩める。
かかとを合わせる。
その位置で靴ひもを締める。
毎日の小さな習慣から、足元と身体の使い方を整えていきましょう。
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<<イベント情報>>
2026/09/24 13:00〜15:00
「あしからミニ講座&チェック会」
場所:東手城ココフル薬局
※13:15〜「行楽シーズンで気を付けたい“あしから”のお話」
2026/09/27 10:00〜16:00
「オノフェスマルシェ」
場所:尾道駅前 東御所緑地
2026/10/02 14:00〜
熊本地震チャリティ講座
「あしから先生の教える!これからの子どもの靴選び」
詳しくはこちら
https://www.reservestock.jp/shared_projects/articles/21900
2026/10/08 13:00〜15:00
「あしからチェック会」
場所:東手城ココフル薬局
※画像はイメージです。

