2022/03/19 07:08


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前回のお話で「靴の構造(https://kyykxs.official.ec/blog/2022/03/18/061733)」お話をしましたが
その中に、「外反偏平足(ガイハンヘンペイソク)」というものが出てきましたので、そのお話をさせてもらおうと思います。

前回少し触れましたが、「外反偏平足」は
「踵骨が内側に倒れる(外側に反る;外反する)ことにより、内側縦アーチがつぶれた(扁平)状態の足」のことを言います。

この「外反偏平足」は、ただの「偏平足」と違い、踵骨が絡んでいることが大きな違いです。
そして「外反偏平足」のほうが格段に悪いです。

え!?なんで?土踏まずが無くなるのは一緒でしょ?

と、思われた方、そうなんです。土踏まずが無くなるのは一緒なんです。
昔から「土踏まずが無い人は、運動能力が低い」なんて言い方もするくらい、土踏まずは注目されてきましたが、
陸上の短距離走で世界記録を樹立するくらい運動能力の高い、ウサイン・ボルト氏は、実は偏平足だったりします。

え!?じゃぁ土踏まずが無いのは関係ない?

そうなんです。土踏まずが無い、すなわち内側縦アーチがない、ということは、
全く関係ない、とは言いませんが、重要なのは「踵骨の外反の伴った偏平足」が、運動能力に大きく関わってきます。

じゃぁなぜ「踵骨が外反する」とよくないのか?
それは、「無駄な動きが多いから」なんです。
踵骨はもともと、足部の外側に少し寄った位置にあり、そのことによって、荷重が内側に倒れやすくなっています。
これをさらに助長するのが「踵骨の外反」で、
歩くときに地面と踵を着く「ヒールコンタクト」時、踵骨が外反し、過度に内側に倒れることにより、
無駄な動きが多くなって、本来推進力に使われるエネルギーが逃げてしまうため、
運動能力が低くなってしまいます。
これが「偏平足は運動能力が低い」の真実です。

この「外反偏平足」、エネルギー効率の話だけでなく、足部の骨のアライメントも崩してしまうため、
踵骨外反→舟状骨・中足骨の落ち込み(内側縦アーチの崩れ)→拇趾への負担増加→外反拇趾
と、いった流れが起きてくることがあります。
そのため、足の指の変形だと思って、拇趾を引っ張ったりするようなサポーターがありますが
踵骨が外反することによって起こっている外反母趾には、根本的な解決にはなっていないかもしれません。
なので、きちんと足を評価し、原因を見つけて対処していくことが必要になってきます。

本日はここまで、読んでいただきありがとうございました。

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