2022/03/21 07:06


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前回、「外脛骨障害(https://kyykxs.official.ec/blog/2022/03/20/062316)」のお話をさせてもらいました。
外脛骨という約10人に1人の人が持っている、「後脛骨筋」の種子骨が
舟状骨からはがれることによって痛みが出てくるというものでした。
ここで出てきた「後脛骨筋」は内側縦アーチを形成する筋肉の一つで
この「後脛骨筋」の関わる疾患に「シンスプリント」というものがあります。
本日はこの「シンスプリント」について、お話していこうと思います。

今まで、足部の疾患で、痛みも足部に出るものを紹介してきましたが、
この疾患は、痛みは下腿部に出るに、足部に対処してやるとよくなる疾患になります。

なんでこんなことが起こるのか?

それを知るには「後脛骨筋」の役割についてみていく必要があります。
あなたの大好きな「解剖学」のお話ですよ✨

それでは改めまして「後脛骨筋」とは
読んで字のごとく、脛骨の後ろについている筋肉です。
正確には脛骨だけについているわけではなく、腓骨や脛骨と腓骨の間の骨間膜と言われるところの上半分についていて、
筋腹部分は下腿三頭筋などに覆われているため、皮膚の上から触るのは至難の業です。
筋腹部は付着部から内果(内くるぶし)の少し上の方まであり、そこから腱になり、それが延びて内果の後ろを通ります。
そして、足部の舟状骨・楔状骨・立方骨・第2~4中足骨の底面側に付着しています。
この付着している部分を見てみると、足底面から足部の骨を持ち上げるように付着していて、
内側縦アーチを形成する重要な筋肉であることがわかります。

このため、オーバーユースなどで内側縦アーチに繰り返し過度に負荷が’加わった時、
足部が繰り返し変形することによって、「後脛骨筋」から筋膜などに負荷が加わり、「シンスプリント」が起きると言われています。
また、筋肉に柔軟性が少なくなっていたり、そもそも筋肉が弱かったりした場合にも起こってきます。

対処法としては、まずはオーバーユースをやめること、やりすぎは禁物です。
トップアスリートなどは、人間離れした練習量をこなしていたりしますが、
そこに至るまで、徐々に負荷量を上げていったり、メンテナンスをしながら行っています。
早くうまくなったり、記録を出したり、面白かったりするとは思いますが、
「痛み」は体の発している「警告」です。きちんと向き合っていくことも、必要だと思います。

次に、観察することです。
この観察で、筋肉の柔軟性不足なのか?筋力不足なのか?偏平足なのか?を見ていきます。
筋肉に柔軟性がないと、常に負荷がかかるため痛めてしまします。
また、筋力不足の場合、今の負荷量に筋肉が絶えることができず、痛めてしまいます。
そして偏平足の場合、内側縦アーチを支えることが出来ておらず、筋肉に負荷が常にかかっているため、痛めてしまいます。
また、内側縦アーチなどの足部のアーチ機構は、地面からの衝撃のを吸収するクッションになっているため、
偏平足などで、アーチが無くなると、衝撃が吸収できず、いろんな場所を痛めてしまいます。
これが「シンスプリント」にも起きていると考えられます。

観察から原因がわかれば、それに対して行動を起こしていくだけ、
柔軟性不足なら、ストレッチをして、筋肉をほぐし、
筋力不足なら、徐々に負荷量を付加して鍛えていきます。
偏平足なら、インソールを入れたり、タオルギャザー運動などを行い、アーチに形成をしていく、
このような対処が必要になってきます。

「シンスプリント」は縦に長い10cmくらいの範囲で両足に、ズキズキと鈍痛が続きます。
もし、狭い範囲で片足に激しい痛みが出る場合は、疲労骨折の可能性もありますので
自己判断せずに、整形外科で診察してもらいましょう。

本日はここまで、読んでいただきありがとうございました。

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