2022/04/10 07:20
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前回「フットケア③:踵の皮膚の厚み(https://kyykxs.official.ec/blog/2022/04/09/083231)」のお話をさせていただきました。
踵の皮膚の厚みが厚くなる原因として踵荷重があり、それに対して、インソールや靴を変えることを提案させてもらいました。
このことによって重心の位置を変え、踵に過度に刺激が加わることを防ぎ、皮膚が厚くなるのを防いでいきます。
これは、足の他のところにできる皮膚が厚くなることに対しても、同じ原理で防いで行けるところもあります。
それは、足先の真ん中のあたりにできる胼胝や鶏眼、これは前荷重や歩いた時の重心移動線の異常、足部の変形などが原因で上げられます。
まず、前荷重についてみていこうと思います。
前回お話した踵荷重と反対のことが起こっている状態で、原因として主に上げられるのが、ヒールの高い靴を継続的に履いていることです。
これは、踵の高さが高いことによって、前のめりになるのと同時に、常につま先立ちのような状態になり、
つま先の真ん中あたりに胼胝などが出来てしまいます。
また、踵の高い靴を履くと、靴の中で足が滑って前に行ってしまい、余計に前方に力がかかってしまいます。
これを防ぐには靴を変えるのが一番簡単です。
今までの靴より1cm低い靴に帰るだけで、重心位置が大きく変わり、胼胝が改善される可能性が大きくなります。
更に、靴の履き方を見直すことも重要です。
先ほど、靴の中で足が滑ることもよくない、というお話もしましたが、
これは靴を足にフィットさせて履くことによって、靴の中で足が滑るのを防ぐことができます。
更に、インソールでアーチ部分を支えることによって、滑ることをさらに防ぐことができます。
次に、歩いた時の重心移動線の異常に対しては、本来の位置を通るように歩き方を変えていく必要があります。
では、本来の重心移動線はどうなっているのか?
それは、踵から足部の外側を通り、一気に内側へ移動し、拇趾の先へ抜けていくラインが、本来の重心移動線になります。
しかし、つま先の真ん中あたりに胼胝が出来てしまう人の場合、最後の重心移動線の抜けていくラインが
第2趾と3趾の間から抜けることが多く、本来のラインと違うため、負荷が余計にかかり、
つま先の真ん中あたりに胼胝などができやすくなります。
これを改善するのに、歩き方を変えていくといいのですが、常に意識をして、歩き方を変えていくことはなかなか難しいです。
そのため、インソールで補助してあげることを提案します。
このインソールは、メタタルザルパットと呼ばれる前足部の真ん中あたりにある、横アーチを上げる機能を持ったものをおススメします。
これは、胼胝の手前で支えてやることによって、過度の負荷を減らすのと同時に、重心が真ん中から抜けにくくなります。
更に、前足部の外側が、少し高くなっているものを使うと、より拇趾に重心が寄っていき、本来の重心移動線に近づけることができます。
ただし、前足部に厚みが出やすいため、靴と足趾の隙間に注意することが必要です。
最後に足部の変形についてみていくと、先ほど少し出てきた、横アーチのつぶれが一番大きく関わってきます。
足部には、内側縦アーチと外側縦アーチ、そして今回問題になる横アーチという3つのアーチがあります。
この横アーチですが、縦アーチの様にしっかりした関節で繋がっているわけではなく、
筋肉や腱などの軟部組織で繋がっているため、比較的つぶれやすくなっています。
また、女の人の方が、体が柔らかく、つぶれやすい傾向があります。
更に、パンプスなどの足の甲が大きく開いた靴を履くことも多く、
ひも靴の様に、横に広がるのを防ぐ機能が弱い靴を履くことも、女の人の方がつぶれやすい原因になっていると考えられています。
そのため、靴を変えることはもちろんのこと、インソールを入れて、足部のアライメントを整えてあげることが重要です。
このときのインソールの機能として、横アーチを支えるメタタルザルパットのついたものをお勧めします。
また、同時に外反母趾も患っていることも多く、内側縦アーチの支え、足部全体のアライメントを整えてあげることが重要です。
それでは本日はここまで、
読んでいただきありがとうございました。
次回も、皮膚の厚みにつてお話していこうと思います。
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