2022/07/14 06:25

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体の高さの左右差が少しずつ蓄積し、それがコリや疲れ、痛みや関節症の原因になる、というお話を前回しました。
そして、その原因は、もともと持っている場合、下肢のアライメント異常、手術などで後からなったもの
これら3つがほとんどで、もともと持っているものは
気付かないほど小さな差から、生活に支障が出るほどの差まで様々あり、
この左右差が原因で関節症などになる場合もあるので、早めに対処していく必要がある、というお話をしました。

次に、下肢のアライメント異常について、見ていこうと思います。
この下枝のアライメント異常は、関節症によるものが多いですが、他にも、リウマチや膠原病、偏平足など、
様々な下枝の関節の異常によって引き起こされたものです。

街中で見ることもあるのですが、臨床で特によく出会うのが、変形性膝関節症の方と変形性股関節症の方です。
この2つの疾患に共通する「関節症」とは、簡単に言うと、関節内の軟骨がすり減ることによって炎症が起こり、痛みが出たものです。
膝関節では、O脚やX脚になった場合、左右で角度が違うことがあり、このことによって左右差が生まれることがあります。
また、普段の生活でどちらの足に重心を置くかによって、左右差が生まれたり、
筋肉のつき方によって変形の度合いが変わることによって、左右差が生まれたりします。

この最初のきっかけは、前回話した、ほんの些細な左右の下枝の長さの違いによるものかもしれませんし、
運動習慣による利き足によるものかもしれません、または、職業による仕事姿勢が影響しているかもしれません。
いずれにせよ、変形し、異常をきたしてしまった下枝アライメントを、そのまま放っておくと
下枝のアライメント異常を増々進めることになり、関節症も進行していきます。

これを防ぐために、アライメントを整え、左右差をなるべく少なくすることが重要です。
この左右差は、短い下枝の方に墜落して歩く「墜落歩行」をしてしまい、
このことによって、地面からの衝撃を余計に受けることになり、
短い下枝の関節症の進行が増々進むことになりかねないため、
気付いたときに、なるべく早く下枝のアライメントと、左右の長さをそろえていくようにしましょう。

この下肢のアライメントを整えるには、サポーターの様な装具を使うか、
インソールを使うことで整えていくことが多いです。
サポーターは、あまり柔らかいものだと、下肢のアライメントを整える機能が少ないため、
ある程度しっかりしたものを使用する必要があります。が、
膝関節の場合、サポーターを締めると筋肉が細くなることがあり、
このことによって、膝の安定性が低くなり、関節症を進行することがあるため、
かなり高度な変形でない場合は、インソールから始めることをオススメします。

インソールを使うと、一番距離を歩き関節に負荷をかける、靴を履いて出かけるときに
下肢のアライメントを整えてくれるため、無理なく生活の一部として使用することができます。
また、今までと下肢のアライメントが変わるため、使う筋肉に変化が生じ、
今まで使ってなかった筋肉が強化されるため、関節が安定してくることが期待できます。
ただし、使い始めた当初は筋肉痛の様なものが、
関節ではなく筋肉の部分に痛みが出るので、注意しておいてください。
また、どのような下肢アライメントの変形があるのかによって、
インソールの矯正のかけ方が違うため、必ずご自身の下肢の状態にあったインソールを使用してください。
もし、自分の下肢の状態が分からなければ、お気軽にご相談ください。


さて、いかがだったでしょうか?
些細なことから大層なことまで書かせてもらいましたが、
気になることはありましたでしょうか?
もし、ご自身でも、近しい方でも、お困りのことがありましたら
お気軽にご相談下さい。


それでは本日はここまで。
読んでいただきありがとうございました。

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それでは、またのお越しをおまちしております。


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