2022/07/16 21:32

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高さの左右差について、シリーズでお送りしてきましたが、いかがだったでしょうか?
原因として、先天的なもの、下肢のアライメント、後天的なもの、とお話してきました。
そして、このれらの原因によって、コリや疲れ、痛みや関節症などが引き起こされていきます。

では、なんでこんなことが起きるのか?

それは、頭の位置をなるべく中心に持っていこうと、体が代償運動をするからです。
人の頭は、高い位置にあるのにかなり重く、これが中心からずれてくると、
それを支えるために、筋肉が緊張し、コリにつながったり、エネルギーを多く消費するために疲れやすくなったりします。
また、重心位置を整えようと骨性のロックをするために、関節に負荷が掛かり、痛みや関節症が引き起こされます。

この頭の位置を整えるのに、代償が起きやすいのが体幹部分で、側弯症などが起きてきます。
また、前額面から見た時の脊椎の弯曲だけでなく、
水平面から見た時のねじれも、代償として表れてきます。

このねじれ、体重計に乗った時によくわかります。
体重を測るとき、足をそろえて体重計に乗り、体重を確認するためにメモリや計器を見るために、下を向いたとき、
足をそろえているにも関わらず、骨盤や肋骨の向きがどちらかに振っていた場合、
脊椎がねじれていることが考えられます。
このねじれが、高さの左右差からくるものの代償で表れていればいいのですが、
他の原因で表れることもあります。

それは特発性側弯症です。
この特発性側弯症は、脊椎が回旋し弯曲するもので、思春期の女子によくみられるものです。
そして、この特発性側弯症の患者さんの、左右の骨盤の高さを確認したとき、
高さの違いがみられることがあり、この高さの違いを解消してあげることによって、側弯が少なることがあります。
この特発性側弯症は、成長とともに悪化していくことがあるため、成長しきってしまう前に対処していくことが重要です。
そのため、学校での検診で側弯症が見つかった場合は、早く、専門医のところへ診察に行くようにしてください。
この特発性側弯症は側弯による臓器の圧迫と同時に、脊椎の回旋とともに、肋骨もねじれてしまうため、
肺などの臓器を圧迫し、内臓機能に深刻なダメージを与えてしまう事もあります。
また、側弯が重度で成長してしまった場合、内臓への負荷を減らしたりするために、脊椎の固定術をすることがあります。
これはかなりの代償とリスクを伴うため、なるべく早く診察を受け、経過観察や装具療法などを受けるようにしてください。

左右の高さによる代償のお話から、側弯症のお話になってしまいましたが、
この代償が何歳の人に起きているかで、その後の対処の方法や必要性が変わってくるため、
自分や近しい人の体の状態を把握し、それぞれの状態に応じて対処していって欲しいと思います。


それでは本日はここまで。
読んでいただきありがとうございました。

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 220715_ちょっと気をつけたい、高さの左右差。https://kyykxs.official.ec/blog/2022/07/15/230445