2022/07/26 23:32
本日も、ご訪問いただきありがとうございます。
初めての方は『初めまして』これからよろしくお願いします。
実は私、ストレートで義肢装具士になったんじゃなく、
一回、社会人を経験してから、義肢装具士になりました。
前職は、飲食業の厨房で調理師をしてまして、たまにホールのお手伝いなどもしてました。
この厨房と、ホールのお仕事、意外と足部に対する負荷のかかり方が違います。
厨房では、ポジションが決められていて、同じ場所に立って仕事することが多く、
足部に垂直方向からアーチをつぶすような負荷が掛かりやすくなります。
そのため、アーチを潰れない様に支えてやると、足部への負荷と、下腿から伸びるアーチを形成する筋肉への負荷を
減らしてやることができます。
ホールでは、お客さんの注文を聞いたり、料理を運んだり、お皿を下げたりと、
歩いたりちょっと小走りになったりして、お店の中を縦横無尽に動き回ることから、
地面からの衝撃と、地面を蹴る筋肉がよく疲労します。
そのため、地面からの衝撃を和らげるためと、重心移動をスムーズに行うために、アーチを支えてやることをします。
この二つの仕事、両方とも、足部や体の負担を減らすために、アーチを支えてやることをしますが、
動作の違いから、作りを変えて作ることがあります。
これは足部の解剖学的、運動学的特徴を踏まえて作るというもので、
静止立位が多い場合、アーチを支え過ぎると痛みが出てくる場合があるため、
あまり支え過ぎない様にすることがあります。
次に、歩くなど移動の多い場合、足趾が背屈することによるローリング機構により、
縦アーチが持ち上げられることがあるため、少ししっかり目に支えることがあります。
このように、どんな仕事で、どんな動作が多いのかでインソールの構造を変えていくことがあります。
今回は、動作に注目してみていきましたが、年齢や性別、筋肉のつき方や靭帯の柔らかさなどの軟部組織の特徴、
下肢のアライメントや脚長差、などなど、様々な要素によって、作り方を変えていけるのが
オーダーで作ることの良さだと思っています。
また、3Dプリンターで製作することによって、3Ⅾデータを残すことができるため、
新しいものをもう一度同じように作ることができることは、大きな利点だと思っています。
もし気になれば、お気軽にご相談ください。
それでは本日はここまで。
読んでいただきありがとうございました。
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