2022/04/29 07:14

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前回「成長期の運動によるケガ(https://kyykxs.official.ec/blog/2022/04/28/054956」のお話をさせていただきました。
体が出来上がっていないうちに、激しく動くと弱い部分に負荷がかかり、ケガをしてしまうます。
そうならない様に、体を作ることと負荷を減らすことが重要です。
この負荷量が多くてケガをすることが多いのが、「オスグッド・シュラッター病」や「ジャンパーズニー」です。

本日はこの中でも「オスグッド・シュラッター病」についてみていこうと思います。
この疾患は、膝蓋骨(膝のお皿)の下端から5cmくらい遠位(足部側)の部分に炎症が起き、痛みが出る疾患です。
この炎症の起きる部分は膝蓋腱というものが脛骨に付着しており、この膝蓋腱は膝蓋骨を介して、大腿四頭筋と繋がっています。
そのため、膝を伸展(伸ばす)させると、負荷がかかります。
また、着地の際、膝を曲がりにくくさせる働きもするため、ジャンプ動作の多いスポーツなどで痛めることもあります。
さらに、大腿四頭筋の柔軟性が低下していた場合、うまく衝撃を吸収することができず、負荷量が増加することがあります。
そして、膝蓋腱付着部が脛骨の成長線に近く骨が弱いため、痛めやすくなっています。
これがひどくなると、骨から膝蓋腱付着部が骨膜とともにはがれる骨折を起こしてしまいます。

これを防ぐには体の成長を待つか、負荷量に調整が必要になりますが、
体の成長を待っていては、スポーツがうまくならないため、負荷量を調整することが必要になります。
この負荷量の調整では、「オスグッド・シュラッター病」専用の膝サポーターが様々売っているので、それを使用するか、
テーピングを使用し、膝蓋腱付着部への負荷を減らしていきます。
この膝蓋腱付着部への負荷を減らしていく原理は、膝蓋腱などを押さえることにより、
付着部へ伝わる力を手前でとめてやることで、負荷量を減らしていきます。
そのため、「オスグッド・シュラッター病」専用のサポーターには膝蓋腱を押すための、スポンジのバーがついていることが多いです。
サポーターの幅に関して、様々なものがありますが、痛みがひどい場合には、膝蓋骨の上まで覆うタイプをオススメします。
これは、膝蓋腱と大腿部の両方で動きを止めてあげることによって、より負荷量を減らすことが出来るためです。
このサポーターを購入する際、ネットショップで購入してもいいですが、
病院を受診し、装具の処方をしてもらうことによって、健康保険を利用して購入することもできます。
この場合、厚生労働省が価格の基準を提示しているため、それに沿った価格になります。
そのため、ネットショップより高い値段で一時立て替えをすることがありますが、
健康保険や子ども医療などの助成金に申請することによって、還付されることがあります。
還付に関しては、前年度年収に依存するため、人によって還付割合が変わってきますのでご注意ください。
だいたいの目安として、病院を受診した際の診療費の自己負担割合が基準となります。

今まで、痛くなってからの対処法を紹介してきましたが、そもそも痛ためてしまわない様にすることが重要です。
そのためには、大腿部の筋肉の柔軟性を上げておくことと鍛えておくこと、更に、地面からの衝撃力を減らしておくことが必要です。
この方法として、シューズの選択とインソールの使用がオススメです。
シューズは可能であれば、競技用とランニング用とに分けておくといいと思います。
バレーやバスケットなどの競技では、瞬発力を発揮する必要があるため、つま先で走ったりすることが多いですが、
持久力を上げるために行うランニングでは、踵から地面について走る場合が多く、足部の使い方が違うため、
シューズを分けておく方が、体にかかる負荷が小さくなります。
ランニング用では踵のクッション性のあるタイプのシューズを使用することをオススメします。
インソールに関して、ヒトはもともと、足部のアーチ構造などで天然のクッション能力を持っています。
それをがつぶれすぎると、この能力が発揮されないため衝撃力を吸収しきれず、体を痛めてしまいます。
これを防いでいくのがインソールなので、「まだ、そこまで本気で競技をしてないから必要ない」と思われるかもしてませんが、
衝撃力吸収の面でいえば、体の出来上がっていない競技を始めたばかりの人の方が、必要だと思います。
せっかく始めた競技を、楽しくなる前にケガでやめてしまうのは残念なので、最初からインソールを入れておくことをオススメします。
また、競技によってはランニングの時と競技の時とでインソールの種類を変えた方が、いいパフォーマンスを発揮できることがあるため、
本格的に競技を始めたら、競技用とランニング用で分けてもいいかもしれません。

3dCHではメールでオーダーメイドできるMAILインソールを販売しています。
部活などで、本格的に競技を始める時期はもう少し先かもしれませんが、
体力作りのためのランニングはすぐにでも始まります。むしろもう始まっているかもしれません。
そして、これからがケガの出てくる時期です。
ケガをする前に自分の足に合ったインソールを作ってみませんか?
ライバルに一歩差をるけられるかもしれません。
症状や使用用途に合わせて、カスタムすることができるインソールですので、少しでも、あなたの問題を解消できるかもしれません

それでは本日はここまで、
読んでいただきありがとうございました。

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