2022/06/16 06:00
本日も、ご訪問いただきありがとうございます。
初めての方は『初めまして』これからよろしくお願いします。
私は義肢装具士として、病院で仕事をしているとき、たまに目にする光景なのですが、
お子さんの足のインソールを作ったお母さんが「自分のも欲しい!」と言われることが多々あります。
病院でインソールを作るときは、基本的に主治医の先生からの処方で作る、健康保険を使用して作るもので、
ある症状に対して、その症状を治療する目的で製作します。
そのため、子どもの治療で来てるお母さんのインソールを作ることは、基本的にはできません。
ただし、お母さんも先生の診察を受けて、インソールが必要と判断されれば製作することができます。
この製作方法は、健康保険を使った製作方法になるため、厚生労働省が決めた価格で
いったん全額立て替え払いを行い、製作・装着後、健康保険や各種助成金に手続きをすることによって、
自己負担割合に応じて、振り込みで還付される形になります。
そのため、片足20,000~30,000円くらいを立て替える必要があります。
この値段は、インソールの構成要素や、製作要素で変わってくるため、値段の変動があるので注意が必要です。
詳しい明細は、装着時の支払いをしたときに貰う書類の中に記載があるので、気になれば確認してみましょう。
ただし、この書類は、健康保険の手続きに原本を提出する必要があるため、なくさない様にしましょう。
このようにして、健康保険を使ってインソールを作った場合、
一生このインソールを使わなければいけないということはありません。
健康保険には耐応年数というものが設定されていて、この耐応年数が経過していたら、
また健康保険の手続きをすることができます。
この設定期間が、15歳以上の場合、1年6か月の期間を空けると、また手続きできるようになります。
ただし、15歳未満の場合、成長の度合いなどもあるため、
年齢によって耐応年数が変わってきますので、詳しくは担当の義肢装具士にご相談ください。
また、製作後10か月経過すると健康保険を使って修理もできるため、
もし耐応年数以内にインソールに不具合が生じた場合は、修理をすることも可能です。
このような形で病院で健康保険を使ってインソールを製作する方法を紹介してきましたが、いかがだったでしょうか?
少しわかりにくかったかもしれないので、ちょっとまとめておきます。
①体に症状がある
⇓
②病院に行く
⇓
③診察を受け、インソール制作の処方をもらう
⇓
④義肢装具士に足の形をとってもらう
⇓ (約1週間)
⑤できたインソールを装着・主治医の装着確認
インソール代を支払い、手続きに必要な書類をもらう
⇓
⑥健康保険に手続き
⇓ (3~4か月)
⑦振り込みで還付
このような流れになります。
更にこの後、装着後10か月以降であれば、健康保険で修理ができ、
装着後1年6か月後以降であれば、健康保険で新しいものが製作できます。
ただし、健康保険で修理した場合、最低でも6か月は空けてから新作を作らないと、
健康保険の手続きができない場合があるので、もし修理をされた方は、気を付けておいてください。
健康保険が手続きできるか気になれば、本人であれば、健康保険に確認することができるので、電話をしてみることをオススメします。
それでは本日はここまで、
読んでいただきありがとうございました。
3dChではそれぞれの症状、足の形状、体の状態に応じて、
それぞれの人にあったアプローチを行い、
それぞれの人に合わせたインソールを製作しています。
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