2022/06/23 06:07

本日も、ご訪問いただきありがとうございます。
初めての方は『初めまして』これからよろしくお願いします。

前回、「靴の踵」の重要性をお話させていただきました。
この靴の踵がしっかりしていることによって、踵骨のアライメント異常を防ぎ、
そのことによって、足部のアライメント異常を抑制していくことができます。
また、このことによって、インソールの効果がより発揮されるようになります。

この靴の効果を発揮させるために重要なものが、踵から足趾の付け根までの部分のソールを硬くする「シャンク」というものがあります。
このシャンクは、もともと、ヒールのある靴の形状を保つために作り出されたもので、
後足部のヒール部分から中足部の部分にかけて、折れ曲がらない様にするためのものでした。
この「折れ曲がらない」ということが重要で、この後足部方中足部にかけての部分の足部は、
細かなたくさんの骨でアーチを形成しており、この部分が折れ曲がってしまうと、
アーチをつぶす方向に力がかかってしまうため、このシャンクがキチンと入った靴を選ぶようにしてもらいたいです。

また、シャンクの様な芯が入っていない靴の場合、靴底全体が柔らかくなってしまい、
インソールでアーチなどを支えるようにしていても、靴底が変形してしまい、効果を発揮することが難しくなってしまいます。

この靴底の柔らない靴は、40~50代くらいの女性の方がよく履いている印象があります。
靴を選んだ理由を聞いてみると、「クッション性がよく、柔らかいから足にいいと思って。。。」と言われる方が結構います。
確かに、クッション性は、膝関節や体幹などにかかる衝撃を和らげるのに、効果があります。
しかし、そのことによって靴が柔らかいと、足部のアライメントを崩してしまうだけでなく、不安定になり、
さらに、前方に重心を移動させることがスムーズに行うことができなくなり、関節や体幹に負担をかけ、
疲れやすくなったり、痛みやコリを起こしてしまうことがあります。

そのため、後足部から中足部にかけての靴底は、シャンクの入った、硬さのある靴を選ぶようにしてもらいたいです。

また、後足部から中足部にかけて硬さがあることによって、靴のねじれに対する強度も出てくるため、
歩行時に、踵を着いてからつま先に重心を移動させる際に、不安定感が少なくなり、余計な負荷をかけにくくなります。
そのことによって、疲労や違和感、痛みを軽減することができます。

ただし、スポーツシューズなど、競技によってこのシャンクの部分をあえて柔らかく作っている靴もあります。
そのため、同じようなデザインであっても、用途によって硬さが違うため、
靴を買うときは、どういった用途で使うための靴なのかを、店員さんに伝えてみて下さい。
きっと、用途に合った靴を準備してくれると思います。

それでは本日はここまで。
読んでいただきありがとうございました。

もし、あなたがこの記事を読んで、「クッション性があればいい靴だと。。。」と思ったなら、
ぜひ、フォローをお願いします。
また、今後も、足・靴に関する記事を多く載せていく予定ですので、ブックマークをしてくれるととてもうれしいです。

それでは、またのお越しをおまちしております。


←220624_インソール作りに重要な靴の選び方_ボリューム調整機構https://kyykxs.official.ec/blog/2022/06/24/204022
 220622_インソール作りに重要な靴の選び方_靴の踵https://kyykxs.official.ec/blog/2022/06/22/070734