2022/06/29 07:30

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前回、「タコ・ウオノメ」についてお話しました。
この「タコ・ウオノメ」が前足部の真ん中あたりにできる原因として、
前足部の横アーチがつぶれているため、というお話をしました。
この前足部の横アーチがつぶれることによって起きてくる足の問題が他にもあります。

それは、「モートン病」と呼ばれる足底神経が障害されることによって痛みが出てくる疾患です。
この足底神経は、足趾の付け根の関節のMP関節部の、骨と骨の間を繋いでいる深横中足靭帯のすぐ下を、
足趾に向かって伸びていく神経で、この神経が深横中足靭帯と地面で圧迫されることによって起こる、絞扼性の神経障害です。

この深横中足靭帯と地面は、前足部の横アーチが保たれていれば、クリアランスが十分にあり、
足底神経が絞扼されることはないのですが、
前足部の横アーチがつぶれることによって、このクリアランスが少なくなってしまい、
そのことによって、深横中足靭帯と地面に足底神経がつぶされてしまうのです。

この疾患は、40代・50代の女性に多く発症します。
これは、深横中足靭帯が緩んでくるのと、筋力が落ちてくること、ヒールの高い靴やパンプスを習慣的に履いてきた経験があること、
ホルモンバランスの乱れで体重の増加がみられること、仕事に子育てに家事に忙しく歩き回る機会が多いことなどがあげられます。
また、女性は男性より靭帯などの軟部組織が柔らかいため、男性より女性の方が足部の変形が起きやすくなってしまう事も、一つの要因です。

また、仕事に子育てに家事に忙しくされている方が多いため、
なかなか自分の体に対してメンテナンスをしてあげる余裕が少ないので、
朝一、一歩目が激痛で歩けないくらいになって、ようやく病院に来られる方が多い印象です。

この疾患は、神経障害の疾患のため、早く対処してやらないと、痺れや痛みが残ってしまう場合があり、
最悪の場合、手術で神経をとってしまう事をすることがあります。
そうなると、その部分の感覚がなくなるため、傷ができてもわからなかったり、引っかかりやすくなったり、
有るのに無い様な気持ち悪い感覚と、一生付き合っていかなければ、ならなくなることがあります。

このようなことにならない様に、違和感が出たら、ちょっと様子見をせずに、早く病院を受診してください。

それでは本日はここまで。
読んでいただきありがとうございました。

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