2022/07/04 06:58

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前回「外脛骨障害」についてお話しました。
この疾患は、本来ないはずの骨ができ、その骨が動くことによって、炎症を起こして痛みが出てしまうものです。
これは内側縦アーチがつぶれることによって起きてくるので、これを支えるようにすると痛みが軽減されます。
また、この骨は後脛骨筋の腱の中にできるので、後脛骨筋をストレッチすることによって、
この骨にかかるストレスが減り、痛みを軽減する効果が期待できます。

この内側縦アーチがつぶれることによって痛みが出てくる疾患に、「シンスプリント」というものがあります。
この「シンスプリント」は、足部のアーチを形成する筋肉が付着する脛骨の骨膜が炎症を起こしたものです。
そのため、痛みの出る部分は足部ではなく、下腿の遠位1/3あたりの広範囲にわたって、痛みが出てきます。
また、同じような位置でピンポイントで痛みが出る場合、疲労骨折の可能性もあるので、
もし、激しい痛みがある場合は、整形外科を受診してください。

この「シンスプリント」は「脛骨疲労性骨膜炎」とも呼ばれ、使いすぎによる痛みでもあります。
また、若年者に発症することが多く、成長痛と言われることもありますが、
基本的には使いすぎによる痛みのため、一旦スポーツを中止し炎症を抑えていくことをしていきます。
そして、原因になっている筋肉のストレッチを行い、筋肉の柔軟性を上げていくことが必要です。
更に、この原因になっている筋肉の強化を行い、脛骨の骨膜にストレスがかからない様にしていくことが重要です。

また、これらの筋肉は足部のアーチを形成する筋肉であるため、このアーチがつぶれない様に
アーチサポートを入れていくというのも大事になります。
このアーチサポートが入ることによって、アーチを形成する筋肉に負荷が掛かりにくくなるため、
この筋肉がつながっている脛骨の骨膜へのストレスも軽減されます。

この「シンスプリント」はアーチの形成ができていない偏平足や外反偏平足の人に多く見られるため、
本来持っている足部のクッション機能を使えておらず、地面からの衝撃をうまく吸収することができていないことが多いです。
そのため、「シンスプリント」だけでなく、膝関節や股関節、体幹にまでストレスがかかっている場合が多いです。
また、効率的に重心を移動することができにくいため、記録が伸び悩んだり、疲労が溜まりやすかったり、
筋疲労によって筋肉が硬くなりやすかったりします。

このように「シンスプリント」だけで終わることがないこともあるので、
ただの使い痛みだと思わず、原因が何なのかしっかり見極め、対処していくことが重要になります。


それでは本日はここまで。
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