2022/04/14 05:54

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前回「巻き爪(https://kyykxs.official.ec/blog/2022/04/13/051549」のお話をさせていただきました。
爪はもともと円くなりやすく、爪の切り方だけでなく、力の加わり方で変わってきます。
具体的にいうと、爪の真下から、爪に向かって真っすぐに力が加わると、均等に爪に力が加わり、巻き爪になりにくいです。
しかし、この力の加わる方向がずれてしまうと、巻き爪になったり、陥入爪になったりします。
なので、実は爪の切り方と同じくらい、足の爪にどういう風に力が加わるのかが重要になります。

では、どんな時に真っすぐ均等に力が加わらないのでしょうか?

それは、斜めに力の加わるときで、主に2つの原因があります。
まず1つ目は、足の指が斜めに地面に着くときです。
それは、外反母趾や内反小趾になっている時で、主に、爪の大きい 母趾で問題が起きてきます。
外反母趾になると、母趾が上から見た時に斜めに曲ってしまうだけでなく、
外反と言って、母趾が地面に対して斜めに回ってしまうことも、同時に起きています。
このことによって、母趾の隣の指と接しない側が下がり、その部分から力が加わるため力がうまく均等に伝わらず、巻き爪になりやすくなり、
個々の部分の軟部組織が爪の上に載ってきて、陥入爪になりやすくなります。
さらに小趾側では、斜めに力が加わることと浮指に近い状態になってしまうため、爪がキレイに育たなかったり、
無くなってしまうことがあります。
そのため、根本原因の外反母趾や内反小趾を直すことが重要になります。
このときに、力の加わり方が重要になるため、靴の見直しだけでなく、
インソールを入れて、足部のアライメントを整えていくことが、とても大切になります。

次に2つ目の原因は、歩いた時の重心移動線が母趾から抜けていないことです。
これは、つま先の胼胝が真ん中にできやすい人に多く見られるもので、
重心移動線が母趾の真下を通らないことによって、爪に加わる力が斜めになり、巻き爪になりやすくなります。
これは、重心移動線を本来の位置の戻してやることが重要になるため、
歩き方を見直すことと同時に、インソールを入れて、重心移動線を変えることが大切です。
(つま先の真ん中の胼胝:https://kyykxs.official.ec/blog/2022/04/10/072033

最後に、この様に力の加わる方向を整えてあげた後のお話をしていこうと思います。
巻き爪は、力の加わる方向と切り方、というお話をしましたが、爪は徐々に伸びるということが重要になります。
手の爪では、1か月で約3mmくらい伸びますが、
足の爪は、1か月で約1.5~2mmくらいしか伸びません。
そのため、仮に2cm爪があった場合、早くて10か月たたないと、爪が生え変わらないということになります。
前回(https://kyykxs.official.ec/blog/2022/04/13/051549)、爪は意外と柔らかい、というお話をしましたが、
全ての爪が生え変わるまで、キチンと対策をしておかないと、すぐに円まってしまいます。
そのため、巻き爪対策は、最低でも1年はしないといけないと思っておいてください。
そして、根本原因を考えると、一生の付き合いになると思っておいてください。
そのときに、インソールで補助してあげることができる、ということを少しでも頭の片隅に入れておいてくれると、うれしいです。

それでは本日はここまで、
読んでいただきありがとうございました。

余談ですが、子どもの爪はとても柔らかいため、上に沿ってしまうことがあります。
これは成長とともに爪が硬く丈夫になり、上に反らなくなりますので、安心してください。
ただし!上に反るので、靴などに引っかかりやすくなります。
爪が割れたり、剥げたりすることがありますので、こまめに切ってあげてください。
また、爪が伸びる速度も、大人と比べ物にならないくらい早いので、よく見てあげてください。

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